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【正論】衆議院議員、弁護士・稲田朋美�保守の旗を立て道

義大国めざす
2009.10.16 03:14

�≪「国民政党」自民の自覚が ≫

�今回の選挙は民主党が勝ったのではなく、自民党が負けたのである。国民は民主党がよい
と思ったのではなく、自民党がだめだと判断したのだ。私事で恐縮だが、私も選挙戦前半は
民主党の政策のでたらめさを訴えていた。しかし有権者の反応はいまひとつで、地元紙、地
元テレビは、すべてわが陣営不利という調査結果を伝え、一体何と戦っているのかわからない
不安があった。

�戦う相手が自民党への不信感であり、政治に対する信頼の失墜だと気づいたとき、訴えるべ
きことは民主党の悪ではなく、私の政治信条であり、ふるさと福井とこの国に対する思いだと
悟った。後半戦は、「私には守りたいものがある。それは家族であり、ふるさと福井であり、愛す
る日本だ」という一点を愚直に訴え続けた。

�もともと政治の根本は人への信頼である。時々刻々と変わっていく国際情勢や経済状況のな
かでマニフェストだけで政治はできない。危機に臨んで瞬時に正しい判断ができる人か、全身
全霊を傾けてまじめに政治に取り組む政治家かどうかを有権者はみている。

�国民が自民党にこの国をまかせられないと思った理由もここにある。「一体政治家は永田町
で何をやっているのだ」という怒りであり、不信感である。選挙に勝って政権を維持することに
のみ目を奪われ「国民政党」であることを忘れ、人気取りに走った自民党に「否」をつきつけた
のが今回の選挙だった。

�選挙期間中、私の選挙カーを地域の人々が神社の前で待っていてくれた。農作業の途中で
田んぼから上がってきてくれた人、ごく普通のおっかさんたち、そして地域の活動を支える人
々。自民党はこういった地域の人々に支えられ、「国民政党」として戦後を歩んできた。地域に
根ざした、まじめに生きている人々に支持された本来の自民党の姿を取り戻さなければならな
い。

�≪立党精神に立ち返ること≫

�そのために、1つは立党の精神に立ち戻って「道義大国」をめざすと宣言すること、2つ目はポ

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091016/stt0910160315000-c.htm
ピュリズム(大衆迎合主義)からの決別、そして3つ目は「伝統と創造」の理念に基づいた保守
の旗を立てることである。

�民主党になくて自民党にあるものが1つだけある。それは立党の精神だ。自民党の立党宣言
には、真の改革の続行、自主独立、国民道義の確立が謳(うた)われている。なかでも国民道
義の確立は、日本が市場原理主義、拝金主義から本当の豊かさを求める国に生まれかわる
ための答えである。日本は単に経済大国というのではなく道義大国をめざすと宣言をするの
だ。小さくても強く、高い倫理観と社会正義が貫かれていることで世界中から尊敬される国
「道義大国日本」をめざす、と。

�人も政党も国も、めざすべき目標があれば、たとえ苦しくてもそのために努力をすることを厭
(いと)わないし、それを不幸とも思わない。自民党が「国民政党」として再生するためにも国
民全体の進むべき大きな目標を掲げることが不可欠なのだ。昨年の総裁選では、衆参で当
選1回の有志19人で、4人の総裁候補に立党の精神に基づいた理念を語れと申し入れた
が、そのときは党全体が下野を予想しておらず、今ほどの危機感がなかったからか、総裁候
補の心を動かすことはできなかった。

�≪まず政治家自身がまじめに≫

�しかし、今はちがう。政権与党という看板がなくなった今、何を国民に訴えるのか。政治理念
しかない。谷垣禎一新総裁のいう「みんなでやろうぜ」は、自民党国会議員に対してだけでな
く、今回惜しくも落選した元議員、全国の党員・党友、そしてまじめに生きるすべての国民に
向けられたものでなければならない。もっとも、今の自民党に「道義大国」を国民に訴える資格
があるのかを、まず自問しなければならない。国民に訴える前に自民党内の道義の再構築が
必要である。まじめに生きている人々に支持されるには政治家自身がまじめでなければならな
い。国民からどう思われるかマスコミにどう取り上げられるかを気にして媚(こ)びるのではな
く、真剣に政策を議論し、各政治家が信念に基づいて行動することが必要だ。

�下野した原因を謙虚に反省し、地道に有権者と対話する。政治は国民の幸福のためにあると
いう政治の原点に立ち戻り、地に足の着いた政治活動に専念する以外に自民党再生の道はな
い。

�そして保守の旗をたてることだ。保守とは特別のことではない。家族と地域共同体に価値を
おき、まじめに生きる人々の生活を守ることが私のいう保守である。夫婦別姓や外国人参政権
など家族や国民の絆(きずな)を弱める法案には党として反対の論陣を張る。そして伝統を守
りつつも新しい自民党、新しい日本を創造する保守の旗をたてることである。道は険しくて遠
い。しかし、だからといって私たちの代で唯一の保守政党である自民党を終わらせるわけには
いかない。そのための闘いはすでにはじまっている。(いなだ�ともみ)

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