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アルティア プロ

単成分ガス検知器 取扱説明書

本製品の使用または保守の責任者は、必ず本取扱説明書をよく読んでください。本検知器
が設計どおりの機能を発揮できるように、他の精密装置すべてと同様、必ずメーカの指示
どおりに使用し、保守してください。そうしないと、本検知器が設計どおりに機能しなく
なり、本製品を危険防止のために適用する人々が重傷を負ったり、死亡したりするおそれ
があります。
本製品には、Mine Safety Appliance Company による各種保証がありますが、本取扱説
明書の指示どおりに使用しなかった場合、または保守しなかった場合、これらの保証が無
効になります。検知器を取扱う本人および関係者の安全のため、本説明書の指示に従って
ください。本検知器の使用前、または本検知器の使用または修理に関してその他質問があ
れば、書面または電話にてご連絡ください。
安全上の理由により、本検知器は、必ず有資格者が操作してください。本取扱説明書をよ
く読み、その内容を十分に理解してから、本検知器を操作してください。

この取扱説明書は、必要なときにすぐに取り出して読めるよう、できる限り身近に
大切に保管してください。

エムエスエイジャパン株式会社
Rev.1 Japanese, Altair Pro 10097604
1
第1章
ガス検知器の安全性と保証

アルティアプロ単成分ガス検知器について、次の内容を確認してください。
・経験者や資格保持者が使用します。
・危険性を検証して作業場に必要とする適切なガス監視方法を設定する時に使用する目的で
 設計されています。
・危険性検証の使用時、
  ・センサー設置の対象となっている特定の有毒ガスに作業者がさらされている可能性を検証
   します。
  ・酸素検知器に限っては空気中の酸素不足・過剰を検証します。

  注意:アルティアプロ O2 (酸素)検知器は最高25%の酸素を検知しますが、すべ
てのアルティアプロ単成分ガス検知器は21.0%以上の酸素を含む空気中の使用時
における保証や分類を行いません。

・すべての取扱説明書をよく読んで指示に従ってください。
・空気以外のガス中にこの検知器を入れ、検知器の各指定ガスを抜き取らないでください。
・当日の使用前に必ずアラーム機能の確認およびバンプテストを実施してください。検知器が
 どちらかに異常のある場合、使用を禁止します。
・検知器が物理的衝撃を受けた場合、応答とアラーム機能を再確認してください。
・検知器を改造したり、この取扱説明書に明記した以外の修理をしたりしないでください。
MSA社が認定した担当者のみ検知器の修理を行うことができます。その担当者以外の場合、
 検知器を破損することがあります。
・検知器はリチウム電池を使用していますので、各地域の規則に従って処理してください。
・結果を正確に読み取るために待ってください。検知中のガスによって応答回数が異なります。
・センサー設置の対象となっているガスの検知のみに使用してください。
・センサーの作動を妨害しないでください。
・ガス・アラームが発生した場合、その場から直ぐに離れてください。
・センサーやアラーム装置の穴部を清掃する時、コンプレッサーの空気を使用しないでください。
・特定環境、工場実践、暴露制限などに関する検知器の記録処理において経験や資格を持つ者が
検知器のすべての記録処理やデータ処理を行う必要があります。
・アルティアプロ検知器のガス・センサーは、対象とする検知ガス以外にも通常の干渉ガスに
対して横感度の応答をする場合があります。例えば、横感度がプラスの場合、測定値は実際
よりも高くなります。逆に、横感度がマイナスの場合、測定値はより低く、さらにマイナスに
なることもあります。横感度が発生する場合、詳細につきましてはMSA社へお問い合わせく
ださい。

取扱を誤った場合や上記警告に従わなかった場合、
重傷または死亡に至る可能性が想定されます。

保証
アルティアプロ単成分ガス検知器は本体の承認ラベルに表示し、表6-1にも明記したように
対象産業や政府の規格を満たしています。

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第2章
アルティアプロ単成分ガス検知器の使用方法

IR(赤外線)ポート
(検知器上部)
センサーポート
アラーム LED アラーム LED

テストボタン
アラームホーン

バックライト

ディスプレイ

ガス種類

図2 - 1.アルティアプロ 全体図

砂時計(お待ち下さい)
チェックマーク 作動中表示
(バンプテスト合格結果表示) (1回 /60 秒)
電池残量表示

濃度表示

図2-2.アルティアプロ 表示画面

アラーム設定値の変更
注意:アラーム設定値は検知器の設定時に手動変更ができるだけで、電池の取付けや交換後に
アラーム設定値を入力します。詳細は図2-3を参照してください。また、アラーム設定
   値はMSA社の Fivestar LINK ソフトウェアを使用して変更が可能です。

3
アラーム設定値の手動変更
1.作業前に検知器の電源が「OFF」になっていることを確認してください。
2.電池を取り外して再度取付けてください。
3.検知器の電源を「ON」にしてください。
  危険な状態にあるかもしれないユーザに警告するため、使用前に必ず検知器の電源を「ON」
  にしてください。
  a.検知器の表示を「ON」にする場合、 「TEST」ボタンを3秒間押し続けてください。
    ・この間に表示が「ON」になります。
  注意:“Steel“型では電池を取り外さないと電源は「OFF」になりません。
4.「ALARM」、「SET」、「?」が3秒間表示されます。
5.アラーム設定値を手動変更する場合、 「ALARM」、「SET」、「?」が表示されている間に
  ボタンを1回押してください。
  注意:「TEST」ボタンを押さなければ、通常3秒後に検知器の表示は「ON」になります。
6.ソフトウェア・バージョンが3秒間表示されます。
7.ガスの種類が3秒間表示されます。
  [「CO」、「CO+」(Steel型)、「H2S」、「O2」、その他]
8.アラーム設定値が表示されます。
  ・低アラーム設定値は3秒間
     ・「LO」と「ALARM」のアイコンが表示されます。
   a.低アラーム設定値を変更する場合、「LO」と「ALARM」が表示している時に
     「TEST」ボタンを押してください。
     ・「LO」、「ALARM」、「SET」、「?」が表示されます。
   b.低アラーム値を上げるには直ぐに続けて「TEST」ボタンを押してください。
     ・「TEST」ボタンを押し続けると、より大きな割合でアラーム値を上げることが
      できます。
   c.適当な値が表示されたら、「TEST」ボタンを離して3秒間待って次に進みます。

  ・高アラーム設定値は3秒間
     ・「HI」と「ALARM」のアイコンが表示されます。
   a.高アラーム設定値を変更する場合、「HI」と「ALARM」が表示している時に
     「TEST」ボタンを押してください。
     ・「HI」、「ALARM」、「SET」、「?」が表示されます。
   b.高アラーム値を上げるには直ぐに続けて「TEST」ボタンを押してください。
     ・「TEST」ボタンを押し続けると、より大きな割合でアラーム値を上げることが
      できます。
   c.適当な値が表示されたら、「TEST」ボタンを離して3秒間待って次に進みます。

  ・短時間暴露限界では「STL」が表示された後、 「STEL」設定値が3秒間表示されます。
   a.「STEL」設定値を変更する場合、設定値が表示している時に「TEST」ボタンを
     押してください。
     ・「ALARM」、「SET」、「?」が表示されます。
   b.
「STEL」アラーム値を上げるには直ぐに続けて「TEST」ボタンを押してください。
     ・「TEST」ボタンを押し続けると、「STEL」アラーム値を上げることができます。
   c.設定したい値が表示されたら、 「TEST」ボタンを離して3秒間待って次に進みます。

  ・時間加重平均では「TWA」が表示された後、「TWA」設定値が3秒間表示されます。
   a.「TWA」設定値を変更する場合、設定値が表示している時に「TEST」ボタンを
     押してください。
     ・「ALARM」、「SET」、「?」が表示されます。
   b.
「TWA」アラーム値を上げるには直ぐに続けて「TEST」ボタンを押してください。
     ・「TEST」ボタンを押し続けると、 「TWA」アラーム値を上げることができます。
   c.設定したい値が表示されたら、 「TEST」ボタンを離して3秒間待って次に進みます。
4
電池設置後、まず電源を入れる

電源オン
待つ(3秒)

押す

待つ(3秒)

押す

待つ(3秒)

押す 押す

待つ(3秒)

待つ(3秒)
押す

待つ(0.5秒)

待つ
押す
(3秒)

待つ(3秒) 押す、長押し

設定値が上がる

待つ(0.5秒)

押す

待つ(3秒)

電源オン

図2-3.アルティアプロ 設定

5
電源オン
1.危険な状態にあるかもしれないユーザに警告するため、使用前に必ず検知器の電源を「ON」
  にしてください。
  a.検知器の表示を「ON」にする場合、 「TEST」ボタンを3秒間押し続けてください。
    ・この間に表示が「ON」になります。
  注意: SteelMill 型では電池を取り外すか、または FiveStar LINK ソフトウェアを使用
      しないと電源は「OFF」になりません。
2.次の工程へ進みます。
  ・LCD(液晶表示装置)の機能試験により電池セグメントが起動します。
  ・ホーン、LED、バイブレータも起動します。
3.ソフトウェア・バージョンが3秒間表示されます。
4.検知ガスの種類が3秒間表示されます(「CO」、「H2S」、「O2」、その他)。
5.アラーム設定値が表示されます。
  ・低アラーム設定値は3秒間
     ・「LO」と「ALARM」のアイコンが表示されます。
  ・高アラーム設定値は3秒間
     ・「HI」と「ALARM」のアイコンが表示されます。
6.短時間暴露限界「STL」および「ALARM」アイコンの表示後、「STL」アラーム
  設定値が3秒間表示されます。
7.時間重量平均「TWA」および「ALARM」アイコンの表示後、 「TWA」アラーム設定
  値が3秒間表示されます。
8.FiveStar LINK ソフトウェアを使って「校正期日設定」
(CAL DUE)が可能になります
  (デフォルト値は「OFF」)。
  ・「CAL」と砂時計が表示されます。
   注意: 詳細は図2-4を参照してください。
  ・校正が適切である場合、「DUE」と砂時計が3秒間表示されます。
    ・検知器の校正が完了するまで1分毎に「CAL」と「DUE」の警笛を鳴らして発光
     します。
  ・校正が適切でない場合、砂時計、校正日数、「DAYS」が表示されます。
9.ユーザは「フレッシュエアセットアップ」(FAS)に進みます。
  ・「SET」、「?」アイコン、「FAS」が表示されます。
  「フレッシュエアセットアップ」 (FAS)を行う場合、直ぐに「TEST」ボタンを押して
  ください。
  ・「HOURGLASS」、「SET」、「FAS」が表示されます。
  ユーザが「FAS」を行わない場合、「TEST」ボタンを押さないでください。
  ・検知器は「ON」作動を継続します。
  注意: FAS 時、検知器は既知の清浄空気中に置く必要があります。FAS には制限があります。
      ガスが危険レベルに達している場合、アルティアプロ検知器は「FAS/ERR」
      と表示します。
      「TEST」ボタンを押してエラーを確認し、検知器の校正を行ってください。
10.酸素用検知器では、下記の内容を表示します。
   ・酸素濃度測定値
   ・アイコン(%)
   ・電池状態
   有毒ガス用検知器では、下記の内容を表示します。
   ・ガス濃度測定値
   ・アイコン(PPM)
   ・電池状態

6
電源投入

この画面(3秒)

LED、ホーン、
バイブの起動

待つ(3秒)

待つ(3秒)

待つ(3秒) 「校正期日」
オン

待つ(3秒)
待つ(3秒) 校正30日
「校正 期日」
  の 場合

待つ(0.5秒)
待つ(3秒) 待つ(3秒)

「FAS」オン

待つ(3秒) 押す

待つ(3秒) 待つ(10 秒)

待つ(0.5秒)
測定モード

待つ(3秒)

図2-4.アルティアプロ 電源投入

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電池残量表示部 (図2-2を参照)
・電池の状態を示すアイコンは、表示画面の上部右隅に常時表示されます。
・電池が消耗するにつれて、最後は電池のアイコンが外枠だけになるまで電池のアイコン区分が
 空白になって行きます。
・電池の各表示区分は全容量の約1 / 4を示します。

電池警告
・電池警告は検知器の電池消耗前の残り容量が公称2日分だけであることを示します。
 注意: 電池警告中の検知器の残り継続時間は下記内容に左右されます。
 ・周囲温度(温度が低いほど、電池寿命は短くなる傾向があります)
 ・電池警告中のアラーム回数とその継続時間
 ・アルティアプロ検知器が電池警告を開始した時、電池外枠表示部が発光します。
 ・30秒毎に大きなアラーム音が鳴ります。
 ・30秒毎にアラーム LED が発光します。

電池警告中は検知器がいつでも電池停止状態となり、結果的にセンサーの機能が衰退する可能
性があるため、作業現場から逃げる準備をしてください。

「電池停止状態」
・電池によって検知器が作動できなくなった時、「電池停止状態」モードとなります。
 ・電池外枠表示部が発光します。
 ・アラーム・アイコンが表示されます。
 ・30秒毎にアラーム音が鳴ります。
 ・アラーム LED が発光します。
 ・ガスの測定値は表示されません。
 ・「BAT」と「ERR」を交互に表示します。
 ・検知器のデータ・ページは全く見ることができません。
 ・次のようになるまで検知器はこの状態が続きます。
   ・電源を切る、または
   ・電池を完全消耗する
・「RESET」ボタンを押すと、アラーム LED とホーンを停止できます。

「電池停止状態」になった場合、検知器の使用を止めて直ぐにその場所から離れてください。
検知器は適切に作動する十分な電力が無いため、
危険な状態にあるかもしれないユーザに警報を
出すことは無理です。
上記警告に従わなかった場合、重傷または死亡に至る可能性が想定されます。

・検知器の電池容量が下がって来た時、その電池を取り外し、交換してください。

8
作動状態指示計 (図2-2を参照)
・検知器の電源が投入され、正常に作動していることをユーザに知らせるため、60秒毎に1回
 正常表示部が発光します。更に、両方のアラーム発光ダイオードが60秒毎に短く発光します。

バックライト
・「TEST」ボタンを早押しすると、バックライトが手動起動します。
・バックライトの作動は10秒間です。

アルティアプロ単成分ガス検知器
有毒ガス測定モデル (図2-1を参照)
アルティアプロガス検知器は大気中の下記ガスを検知する目的で購入します。
  ・一酸化炭素(CO)、または
  ・硫化水素(H2S)
  ・二酸化硫黄(SO2)
  ・二酸化窒素(NO2)
  ・アンモニア(NH3)
  ・ホスフィン(PH3)
  ・シアン化水素(HCN)
  ・塩素(Cl2)
  ・二酸化塩素(ClO2)

・アルティアプロ検知器は測定ページ画面上でガス濃度を 100 万分の 1(PPM)単位で表示し


 ます。
 ・他のページ画面を選択するか、または検知器の電源を切るまで現在のページ画面を表示し
  続けます。
・検知器には4つのアラーム設定値があります。
 ・「High」アラーム
 ・「Low」アラーム
 ・「STEL」アラーム
 ・「TWA」アラーム
・アラーム作動中、バックライトの作動は20秒間です。
1.ガス濃度が低アラーム設定値に到達または超えた場合、
 ・検知器は
   ・LCD(液晶ディスプレイ)上に「LO」と「ALARM」を表示し、発光します。
   ・低アラームとして分類入力します。
 ・「TEST」ボタンを押すと、低アラームは5秒間停止できます。即ち、ガス濃度が設定値以下
  に下がると、低アラームは自動解除となります。

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2.ガス濃度が高アラーム設定値に到達または超えた場合、
 ・検知器は
   ・LCD(液晶ディスプレイ)上に「HI」と「ALARM」を表示し、発光します。
   ・高アラームとして分類入力します。
 ・高アラーム状態が続いている時に「TEST」ボタンを押すと、高アラームは5秒間停止
  できます。
・ガス濃度が「HIGH」設定値以下になった時、高アラームは保持され、リセットされません。
  注意: アラームをリセットするには、ガス濃度が設定値以下になった後で「TEST」ボ
      タンを押してください。
・工場出荷時の設定アラーム値については、電源投入中の検知器を確認してください。
・ガス濃度がアラーム設定値を超えた場合、
  ・大きなアラーム音が鳴ります。
  ・アラーム LED が発光します。
  ・バイブレーターが起動します。
  ・アラーム内容が表示され、 「ALARM」のアイコンと下記のアイコンが交互に発光します。
    ・「LO」アイコン(低アラーム設定値を越えた場合)
    ・「HI」アイコン(高アラーム設定値を越えた場合)
3.「STEL」(短時間暴露限界)の測定値が「STEL」アラーム設定値に到達または超えた場合、
  ・検知器は
   ・LCD(液晶ディスプレイ)上に「LO」と「ALARM」を表示し、発光します。
・低いアラームとして分類入力します。
  ・ 「STEL」アラーム状態が続いている時に「TEST」ボタンを押すと、このアラームは
   5秒間停止できます。
  ・「STEL」測定値がその設定値以下になった時、「STEL」アラームは保持されず、
   リセットされます。
・「STEL」値は解除できます。(詳細は図2-5を参照)
・「STEL」アラームは、FiveStar LINK ソフトウェアを使用して無効に
   することができます。
4.「TWA」(時間重量平均)の測定値が「TWA」アラーム設定値に到達または超えた場合、
  ・検知器は
    ・LCD(液晶ディスプレイ)上に「LO」と「ALARM」を表示し、発光します。
・低アラームとして分類入力します。
  ・「TWA」アラーム状態が続いている時に「TEST」ボタンを押すと、このアラームは
   5秒間停止できます。
  ・「TWA」アラームは保持され、リセットされません。
  ・「TWA」値は解除できます。(詳細は図2-5を参照)
  ・「TWA」アラームは、FiveStar LINK ソフトウェアを使用して無効にする
   ことができます。
  ・工場出荷時の設定アラーム値については、 「TEST」モード中の検知器を確認してください。

作業者または場所の監視用として検知器を使用している時に有毒ガスや酸素のアラーム状態が
発生した場合、その場から直ぐに離れてください。既にその周囲は事前に設定したアラーム・レ
ベルに到達しているからです。上記警告に従わなかった場合、有毒ガスに全体がさらされること
になり、重傷または死亡に至る可能性が想定されます。

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酸素測定方法
・アルティアプロ検知器は大気中の酸素濃度を測定する目的で購入します。
  ・表示値は大気中の酸素濃度です。
  ・高アラーム設定値と低アラーム設定値は、任意に設定できます。
    ・増大(20.8%以上)、または
    ・減少(20.8%以下)
  ・アラーム設定値に到達した時、
    ・大きなアラーム音が鳴ります。
    ・アラーム LED が発光します。
    ・バイブレータが起動します。
    ・低アラーム設定値と高アラーム設定値により、アラーム内容が表示され、
「ALARM」
     のアイコンと「LO」または「HIGH」のアイコンが交互に発光します。
    ・低アラーム時の表示
       ・2つのアラーム設定値のうち、より低い酸素濃度(%)
       ・より緊急の事態、より早いアラームの分類表示
       ・「LO」と「ALARM」の表示
注意: 酸素濃度が「LOW」設定値を越えた時、「LOW」アラーム(2つの酸素アラーム設
    定値(%)のうち、より低い方)は保持され、リセットされません。
     ・アラームをリセットするには、「TEST」ボタンを押してください。

     気圧(水位)の変化や周囲温度の大きな変化が原因で一時的な酸素アラームを発生
     することがあります。温度と気圧を測定して酸素校正することを推奨します。校正前に
     検知器は既知の清浄空気中に置いてあることを必ず確認してください。

検知器の画面ページへのアクセス
クィック・ボタン1個を押すことにより、10秒間バックライトが点灯します。約1秒間「TE
ST」ボタン
を押せば、データページにアクセスできます。
 ・検知器から警笛が2回鳴ります。

全種類の検知器について(但し、「Steel Mill」型を除く)
(1)試験ガス・モード
(2)最低酸素濃度(「LO」) - 酸素のみ対象
(3)最高測定値
 ・有毒(「HI」)
 ・酸素(「HI」)
 ・「最高/高」、「最低/低」の各値は解除できます。
 ・この画面ページが表示された時、「TEST」ボタンを押して解除してください。
   ・「CLR」が表示されます。

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(4)短時間暴露限界「STEL」
 ・「STEL」測定値は電源投入後の検知器による計算結果を表示します。
 ・この画面ページが表示された時、「TEST」ボタンを押して解除してください。
   ・「CLR」が表示されます。
 ・検知器の電源投入時、「STEL」値は「0(ゼロ)」に自動リセットされます。
 ・15分間以上の暴露後、「STEL」値を算出します。
 ・「STEL」値の算出時、下記定式を使用します。
    (1分間 No.1のPPM値) + (1分間 No.2のPPM値) + .....
    (1分間 No.15のPPM値) / (15分間) = PPM STEL値
 ・検知器の電源投入時間が15分以下の場合、
   ・1分間の各PPM値の平均を「0(ゼロ)」に設定し、
   ・合計値を15分間で割算します。
(5)時間重量平均「TWA」
 ・「TWA」測定値は電源投入後の検知器による計算結果を表示します。
 ・この画面ページが表示された時、「TEST」ボタンを押して解除してください。
   ・「CLR」が表示されます。
 ・検知器の電源投入時、「TWA」値は「0(ゼロ)」に自動リセットされます。
 ・8時間以上の暴露後、「TWA」値を算出します。
 ・「TWA」値の算出時、下記定式を使用します。
    1分間のガス測定値の合計/480分間(8時間) = TWA値
 ・検知器の電源投入時間が8時間(480分間)以下の場合、
  1分間の各PPM値の平均を「0(ゼロ)」に設定します。
(6)IR(赤外線)モード
 ・検知器が「IR?」を表示した時、ボタンを押してIRモードを入力してください。
 ・IR通信状態が3分間検知されない場合、または「TEST」ボタンを押した場合、
  検知器でIRモードは無効になります。
 ・詳細は図2-5を参照してください。

「Steel Mill」型のみ対象
(1)試験ガス・モード
(2)液晶表示、バイブレーター、LED、ホーンの機能チェック
(3)ソフトウェア・バージョンの表示
(4)ガスの種類
(5)低アラーム設定値(「LO」、「Alarm」)
(6)高アラーム設定値(「HI」、「Alarm」)
(7)「STEL」アラーム設定値
(8)「TWA」アラーム設定値
(9)最高測定値
   ・有毒(「HI」)
   ・「最高/高」値と「最低/低」値は解除できます。
   ・この画面ページが表示された時、「TEST」ボタンを押して解除してください。
      ・「CLR」が表示されます。

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(10)短時間暴露限界「STEL」
    ・「STEL」測定値は電源投入後の検知器による計算結果を表示します。
    ・この画面ページが表示された時、「TEST」ボタンを押して解除してください。
      ・「CLR」が表示されます。
    ・検知器の電源投入時、「STEL」値は「0(ゼロ)」に自動リセットされます。
    ・15分間以上の暴露後、「STEL」値を算出します。
    ・「STEL」値の算出時、下記定式を使用します。
       (1分間 No.1のPPM値) + (1分間 No.2のPPM値) + .....
       (1分間 No.15のPPM値) / (15分間) = PPM STEL値
    ・検知器の電源投入時間が15分以下の場合、
      ・1分間の各PPM値の平均を「0(ゼロ)」に設定し、
      ・合計値を15分間で割算します。
(11)時間重量平均「TWA」
    ・「TWA」測定値は電源投入後の検知器による計算結果を表示します。
    ・この画面ページが表示された時、「TEST」ボタンを押して解除してください。
      ・「CLR」が表示されます。
    ・検知器の電源投入時、「TWA」値は「0(ゼロ)」に自動リセットされます。
    ・8時間以上の暴露後、「TWA」値を算出します。
    ・「TWA」値の算出時、下記定式を使用します。
       1分間のガス測定値の合計/480分間(8時間) = TWA値
    ・検知器の電源投入時間が8時間(480分間)以下の場合、
     1分間の各PPM値の平均を「0(ゼロ)」に設定します。
(12)IR(赤外線)モード
    ・検知器が「IR?」を表示した時、ボタンを押してIRモードを入力してください。
    ・IR通信状態が3分間検知されない場合、または「TEST」ボタンを押した場合、
     検知器でIRモードは無効になります。
    ・詳細は図2-5を参照してください。

ALTAIR Pro 検知器の電源を切る場合
1. 3秒間「TEST」ボタンを押し続けてください。
   ・「OFF」と砂時計が表示されます。
2. 2秒間以上「TEST」ボタンを押し続けてください。
   ・検知器の電源が切れます。
   注意: 「Steel Mill」型では電池を取り外さないと電源が切れません。

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この画面(1秒)

待つ(3秒)

押す

待つ(3秒)

押す

待つ(0.5秒) 待つ(3秒)

押す
待つ(3秒)

「校正期日」オン

待つ(0.5秒)

押す
待つ(3秒)
「校正期日」オン

待つ(3秒)

「校正期日」の場合 校正期日30日

待つ(3秒) 待つ(3秒)
赤外線モード自動起動

押す

待つ(3秒) 押す
赤外線タイムアウト
測定モード

図2-5.アルティアプロ 画面ページへのアクセス
     (「Steel Mill」型を除く)

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データ・ロギング
セッション・ログ
・ALTAIR Pro 単成分ガス検知器は最新記録50件を保存します。
データをパソコンに転送する時、1秒間「TEST」ボタンを押してください。
・検知器の画面ページの表示が始まります。
・次の場合、この操作中に該当データがパソコンに転送されます。
  ・検知器上部をオプションの赤外線受信装置に向けている場合
  ・パソコンにMSA社のFiveStar Link ソフトウェア(製品番号:7109
46)を使用している場合
  ・パソコン用FiveStar LINK ソフトウェアのパッケージに「CONNECT」
と明記されている場合
・下記の該当データを記録します。
 ・アラーム、アラームの種類、アラーム値の日時
 ・アラーム解除、アラームの種類、アラーム値の日時
 ・校正(合格、不合格)の日時
 ・バンプテスト(合格、不合格)の日時
 ・エラー、エラーの種類(エラー・リストを参照)の日時

定期ログ
・ユーザがパソコンに設定した値に基づいて最高ガス測定値を定期的に記録します。
 (デフォルト値は3分毎のサンプルです。)
・基準詳細は表6-3を参照してください。
注意:
    ・日時はパソコンの設定日時を基準にしています。
     検知器にパソコンを接続する前、パソコンが正常であることを確認してください。
    ・検知器の電池を交換すると、データ・ログ管理に無駄な時間を費やすことになります。
    ・電池の交換後、ユーザのパソコンの設定日時を確認してください。

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第3章
ALTAIR Pro 検知器の機能確認
作動状態指示計
   ・表示画面のアラーム・ライトと作動状態指示部は約60秒毎に発光してアルティアプロ
    検知器が作動中であることを示します。

アラームテスト
 ・当日の使用前に確認してください。
 ・検知器の電源を入れてください。各アラームの1秒間試験が実施されます。
  下記項目を含んでいます。
    ・表示画面
    ・アラーム LED
    ・バイブレーター
    ・ホーン
 ・上記項目が実施されない場合、検知器を使用しないでください。
  注意: 「Steel Mill」型のみ、ボタンを1秒間押すたびにアラームテストを行います。

バンプテスト
 ・当日の使用前に確認してください。
 ・2秒間「TEST」ボタンを押し続けてください。
    ・酸素用検知器は現在の酸素測定値を表示します。その測定値が20.8%以外の場合、
検知器の校正を行ってください。
    ・「TEST」、「GAS」、「?」が表示されます。
 ・「TEST」、
「GAS」、
「?」が表示されている間、「TEST」ボタンを押してバンプテスト
 モードを設定してください。
    ・砂時計と「GAS」が表示されます。
 ・砂時計と「GAS」が表示された後、ガスのみを操作してください。
    ・ガスを検知すると、表示画面は「OK」になります。
     注意: 適用ガスは表3-1を参照してください。
 ・約5秒間待ってください。
    ・表示画面に現れる「 」は、
       ・検知器がに合格したことを示します。
       ・24時間この状態で、現在まで24時間以内に本検知器でバンプテストが実施
        されたことを示します。
注意: 詳細は図3-1を参照してください。
 ・「 」が現れずに「ERR」が表示される場合、
    ・下記事項を確認してください。
      ・センサーの入口部分が詰まっていない。
      ・バンプテスト用の適切な校正シリンダを使用している。
      ・ガス・シリンダは満杯、または空(から)でもない。
      ・ガスは適正な時間に使用した。
      ・試験中、ガスチューブは検知器の前部に設置されている。
    ・必要に応じてバンプテストを繰り返してください。
 ・「 」が現れない場合、検知器の校正を行ってバンプテストを繰り返してください。

16
(バンプテストに合格した場合)

待つ
(24 時間)
この画面(1秒)

押す

ガスを検知した場合
(<20%の時> 有毒ガス値50% > 押す
ガス無し状態(90秒)
 酸素20.2%の時<酸素19.3%)

待つ(5秒) 待つ(5秒)

図3-1.バンプテストフローチャート

表3-1.工場出荷時の設定デフォルト値の校正/バンプテスト値
検知器の対象 バンプテストのガス量 校正のガス量

一酸化炭素(CO) 60 ppm 60 ppm


硫化水素(H2S) 40 ppm 40 ppm
酸素(O2、O2-R) <19 % * 20.8 %
二酸化硫黄(SO2) 10 ppm 10 ppm
二酸化窒素(NO2) 10 ppm 10 ppm
アンモニア(NH3) 25 ppm 25 ppm
ホスフィン(PH3) 0.5 ppm 0.5 ppm
シアン化水素(HCN) 10 ppm 10 ppm
塩素(Cl2) 10 ppm 10 ppm
二酸化塩素(ClO2) 2 ppm Cl2 0.8 ppm ClO2 **

* 酸素のバンプテストは3~5秒間センサーの入口部でガスを吐出すことによっても実施可能です。

** MSA社は、二酸化塩素(ClO2)専用アルティアプロ検知器の最も正確な校正を行うために、二酸化塩素
 発生器の使用を推奨します。この検知器は塩素(Cl2)に対する横感度要素があるため、塩素2ppmは二酸
 化塩素0.8ppmに相当します。

17
第4章
アルティアプロ単成分ガス検知器の校正方法

塩素(Cl2)、二酸化塩素(ClO2)、アンモニア(NH3)、シアン化水素(HCN)やホス
フィン(PH3)のバンプテストと校正のために使用する調整器と管に対してユーザはその特定
ガス名称の貼り紙を付け、両方とも今後はその特定ガスに限定使用する必要があります。

・アルティアプロ単成分ガス検知器がバンプテストに合格しなかったり、各手順処理で校正を要
求された場合、校正する必要があります。更に、
・酸素用検知器では下記の場合に校正を行ってください。
  ・大気圧の変動がある場合(高度変化)
  ・周囲温度や湿度の大きな変動がある場合(表6-2 「検知器仕様」を参照してください)
  ・酸素用検知器がバンプテストに合格しない場合
  ・各手順処理で定期的な校正を要求される場合
・有毒ガス用検知器では下記のいずれかに該当する場合に校正を行ってください。
  ・物理的衝撃
  ・極高・極低温度での延長使用
  ・高濃度の暴露
  ・有毒ガス用検知器がバンプテストに合格しない場合
  ・各手順処理で定期的な校正を要求される場合

有毒ガス用検知器の校正方法

塩素(Cl2)や二酸化塩素(ClO2)の高い反応性により、ガス、周辺湿度、校正用チューブが
ガスと反作用を起こし、濃度測定値が実際の濃度よりも低くなる場合があります。従って、各種
ガスの校正やバンプテストを行う時、乾燥したチューブを使用する必要があります。最適な校正
を行うには、出来るだけ短いチューブを使用して各種ガス用の校正ガスシリンダに接続してくだ
さい。

・校正モードを入力する時、ユーザが居るところの空気は清潔で汚れの無いことを確認して
ください。詳細は図4-1を参照してください。

1.正常な操作モードで、2秒間「TEST」ボタンを押し続けてください。
   ・「TEST」、「GAS」、「?」が表示されます。
2.「TEST」、
「GAS」、「?」が表示された時、3秒間「TEST」ボタンを押し続けてく
  ださい。
   ・「TEST」と「CAL」の画面が表示されます。
   ・3秒後、「FAS」と「?」が表示され、FAS 設定/校正を望むかユーザに質問します。
3.「TEST」ボタンを押して校正「0(ゼロ)」を入力してください。
   注意: 入力しない場合、検知器は正常な操作モードに戻ります。

18
4.校正「0(ゼロ)」の入力時、
  ・砂時計と「FAS」が表示されます。
  ・検知器の校正が成功すると、
     ・「OK」が表示されます。
  ・検知器の校正が失敗すると、
     ・「ERR」が表示されます。
     ・5秒後、検知器は正常な操作モードに戻ります。
5.検知器の校正が成功し、「OK」が表示されると、
     ・「CAL」と「?」が表示されます。
6.
「CAL」と「?」が表示されている間、「TEST」ボタンを押してガス校正モードを入力
  してください。
     ・現在の試験ガス期待値が表示されます(単位: ppm)。

a.校正ガス濃度設定値を変更する場合、
  (1)「TEST」ボタンを押してください。
       ・「TEST」、「SET」、「?」、「ppm」が表示されます。
  (2)校正ガス濃度設定値を上げるには直ぐに続けて「TEST」ボタンを押してくださ
い。
      ・「TEST」ボタンを押し続けると、より大きな割合で校正ガス濃度設定値を
上げることが
できます。
  (3)3秒間待って校正モードに戻ります。
b.適切な校正ガス濃度設定値を設定してください。
  ・現在のガス測定値、砂時計、「CAL」の間で表示画面が止まります。
  ・検知器が校正試験に合格すると、「OK」が表示されます。校正時間は設置したセンサー
   によって決まります。表6-2を参照してください。
  ・合格しないと、「ERR」が表示されます。
  ・5秒間待って正常な操作モードに戻ります。

校正ガス濃度設定値は、校正ガスシリンダ上に記載したガス濃度と一致する必要があります。
この警告に従わなかった場合、校正を間違えて重傷または死亡に至る可能性が想定されます。

c.校正後に「ERR」が表示された場合、現在の設定値は変更されていません。直ぐに下記事
  項を確認してください。
  ・校正ガスシリンダは検知器の校正ガス濃度設定値と同一であること
  ・校正ガスシリンダは空(から)でもなく、満杯にもなっていないこと
  ・レギュレータの流量は、1分間当たり0.25リットルであること
  ・ガス校正モード中、ガスチューブは検知器の前部に設置してあること
     ・必要な場合、上記手順1~6を繰り返してください。
  ・表示画面は「OK」に変わりますが、
「ERR」の場合には検知器の使用を止めてください。
d.バンプテストを実施して検知器の作動を確認し、「 」を起動してください。

19
この画面(1秒)

この画面(3秒)

待つ(3秒)

測定モード
待つ(3秒)
押す

合格の場合 不合格の場合

待つ(5秒) 待つ(5秒)

測定モード
待つ(3秒)
押す

押す
押す

待つ(3秒) 押す、または
待つ(3秒) 長押し

値の増大

合格の場合 不合格の場合

待つ(5秒) 待つ(5秒)

測定モード

図4-1.校正(有毒ガス)フローチャート

20
酸素用検知器の校正方法
・大気圧の変動(高度変化)や周囲温度の大きな変動が原因で一時的な酸素アラームを引き
 起こすことがあります。
・アルティアプロ検知器のひとつの特徴は使用時の圧力や温度での校正を行うことができること
 です。
・校正の実施前に検知器が既知の清浄空気中にあることを必ず確認してください。

校正モードを入力する時、
ユーザが居るところの空気は清潔で汚れの無いことを確認して下さい。
1.正常な操作モードで、2秒間「TEST」ボタンを押し続けてください。
  ・詳細は図4-2を参照してください。
2.
「TEST」、
「GAS」、「?」が表示された時、
「TEST」ボタンを押し続けて校正内容を
  入力して下さい。
  ・「TEST」と「CAL」の画面が表示されます。
  ・3秒後、「FAS」と「?」が表示され、FAS 設定/校正を望むかユーザに質問します。
3.
「FAS」と「?」の表示画面で「TEST」ボタンを押し、酸素量20.8%で校正を実施
  して下さい。
  注意: この操作手順は清潔で汚れの無い空気中で行う必要があります。この操作中、セン
      サー上では呼吸しないでください。
   ・センサーの校正が成功すると、
     ・「OK」が表示されます。
   ・センサーの校正が失敗すると、
     ・「ERR」が表示されます。
4.ここで5秒間待ってください。
   ・検知器は正常な操作モードに戻ります。

5.校正後に「ERR」が表示された場合、現在の設定値は変更されていません。直ぐに下記事
  項を確認してください。
     ・校正処理中、検知器は清潔で汚れの無い空気中にあること
     ・校正処理中、センサー上では誰も呼吸していないこと
   ・必要な場合、手順1~6を繰り返してください。
6.表示画面は「OK」に変わりますが、
「ERR」の場合には検知器の使用を止めてください。
7.バンプテストを実施して検知器の作動を確認し、「 」を起動してください。

21
この画面(1秒)

この画面(3秒)

待つ(3秒)

測定モード
待つ(3秒)
押す

合格の場合 不合格の場合

待つ(5秒) 待つ(5秒)

測定モード

図4-2.校正(酸素)フローチャート

22
第5章
保証、保守、トラブルシューティング

MSA社の携帯式ガス検知器保証内容
1.保証内容: 本製品がMSA社の取扱説明書および推奨事項に従って使用、保守管理されて
  いる場合であれば、使用開始日から2年間の機械的故障や不良品に対してMSA社は無償保
  証します。但し、保証期間は製造日から2年6ヶ月以内とします。検知器の電池に対する保
  証はありません。検知器のセンサーは下表の通り一定期間の保証があります。

各種センサー 保証期間
CO, CO Fire, CO Steel, 製造日から30ヶ月間、または使用開始日から24ヶ月間。
H2S, O2, O2-R どちらも初めての時。

SO2, NO2, NH3, PH3, 製造日から18ヶ月間、または使用開始日から12ヶ月間。


HCN, Cl2, ClO2 どちらも初めての時。

  MSA社の社内技術者や別途認可した技術者以外の者が修理や改造を行った場合、または
  その保証要求が製品の物理的誤用や使用ミスに原因がある場合、MSA社はこの保証下で
  の全責務を負わないものとします。MSA社の代理業者、従業員、販売会社は本契約の下で
  販売する製品に関する説明、表示、保証についてMSA社に義務を負わせる権限は一切持た
  ないものとします。
  この保証は明示、暗示、法令による他の全ての保証に代わるものであり、この説明書に
  記述した各期間に限定されるものとします。販売担当者は売れる保証や特定目的の適合
  保証の要求を絶対に行わないものとします。
2.唯一の救済策: 上記保証の不履行、MSA社の不法行為、その他の活動原因に対する購入
  者の唯一の救済策として、この説明書に記述した装置や部品がMSA社による検証の結果、
  不良品であると判明したものについてMSA社は修理および交換を行うことに同意します。
  交換する装置や部品はMSA社工場から積込み渡し条件により購入者へ無料供給します。
  MSA社による不良品の修理不足は重要目的の不履行ですが、ここで救済策を設定しない
  ものとします。
3.間接損害の除外: 期待利益の未達成、製品の不具合による損失に限らず、経済的損害、特
  別損害、二次的損害、間接損害等どのような損失があろうとも絶対にMSA社は購入者に対し
  て責任を負わないことを購入者はよく理解し、同意します。
  この除外内容はMSA社の保証不履行、不法行為、その他の活動原因に関する要求にも適
  用されます。

23
トラブルシューティング
・ALTAIR Pro 単成分ガス検知器は適切な取扱と保守を行っている時、正常に作動します。
 検知器が作動しなくなった場合、表5-1のトラブルシューティングガイドに従ってください。
ここには故障を引起す主な原因を紹介しています。 保証期間中に故障を起こした検知器はMSA
社へ返送可能です。

本取扱説明書に記述した手順方法以外、またはMSA社が認可した技術者以外の者がALTAIR
Pro単成分ガス検知器を修理あるいは変更した場合、検知器が正常に作動しなくなる可能性が
あります。本取扱説明書に記述した保守手順に従って部品交換する時、MSA社の純正部品のみ
を使用してください。構成部品に代用品を使用した場合、検知器の性能を著しく低下させ、本来
の安全性に悪影響を与え、その結果代理業者の認可を取消されることがあります。
上記警告に従わなかった場合、重傷または死亡に至る可能性が想定されます。

・起動時または操作中に故障が発生した場合、検知器はエラー・コードを表示します。エラー内
 容および適切な修正方法の簡易説明は、表5-1を参照してください。
・トラブルシューティングガイドを使って作動しない構成部品を発見した時、その交換部品が
 あるか確認するために本章の次項「修理手順」を参照してください。

表5-1. 故障対策ガイド
故障 原因 処置
表示切換
TMP/ERR 温度範囲外 正常温度範囲に検知器を置いて再校正してください。
状態が変わらない場合、保証期間中はMSA社へお問
合わせください。
AD/ERR センサー・フィ-ドバック・エラー 電池を取外して再校正してください。
状態が変わらない場合、保証期間中はMSA社へお問
合わせください。
EE/ERR 「EEPROM」動作不能 保証期間中はMSA社へお問合わせください。

PRG/ERR プログラム・メモリ動作不能 保証期間中はMSA社へお問合わせください。

RAM/ERR RAM動作不能 保証期間中はMSA社へお問合わせください。

LED/ERR LED動作不能 アラームLED両側の作動をアラーム状態で確認して


ください。
VIB/ERR バイブレーター動作不能 バイブレータの作動をアラーム状態で確認してください。

UNK/ERR 不明エラー 保証期間中はMSA社へお問合わせください。

UND/ERR センサー感度低下 検知器を校正してください。

低下電池警告表示、30秒毎警笛 出来るだけ早く電池を取外し、交換してください。

検知器はガス検知不可です。電池を取外し、交換して
低下電池アラーム表示
ください。
(ホーン音、LED発光)
/ERR
SNS/ERR 検知器を校正してください。検知器を校正できない
センサー・エラー
場合、センサーを交換してください。
検知器の電源 電池を交換してください。
電圧低下
が入らない
MEM/RST EEPROM データエラー 検知器を校正してください。その後各項目(アラーム
セットポイント、データログなど)を再設定する必要
があります。

24
修理手順

基板を取扱う前、
ユーザが適切な接地状態になっていることを確認してください。適切でないと、
ユーザの身体から出る静電気が電子機器を破損する可能性があります。
このような破損は保証外
となります。アースプレートや道具類は電子機器会社から購入できます。

電池の交換方法
1.検知器の電源を切った後、本体ケース半分ずつを合体しているネジ4個を取外してください。
  (「Steel Mill」型を除く)
2.電池を取出すための手前カバーを注意しながら取外してください。
  ・回路基板はケースの奥半分のところに残します。
  ・表示画面接続部(青色コネクター2個)には触れないでください。
3.消耗した電池を取外し、表6-2で指定した電池とのみ交換してください。
  ・電池ホルダに表示してあるように電池の極性(+・-)を必ず確認してください。
4.センサー、ホーン・ガスケット、センサー・ガスケットが適切に配置されていることを確認
  して手前カバーを取付けてください。O2リモートだけは、後側ケースにある回路基板ソケッ
  トと前側ケースに設置したセンサー・ピンが一直線に並んでいることを確認してください。
5.表示画面用のインターフェイスとコネクターは正確な操作を行うため綺麗で塵の無い状態に
  なっていることを確認してください。
  ・必要であれば、表示画面用のコネクターは軟らかくて糸屑の無い布で清掃できます。
6.ネジ4個を元の位置に取付けてください。

ネジは強く締め付け過ぎないようにしてください。
強過ぎると、
ケースが破損する場合があります。

センサーの交換方法
(O 2 リモートを除く)
1.検知器の電源を切った後、本体ケース半分ずつを合体しているネジ4個を取外してください。
  (「Steel Mill」型を除く)
2.「Steel Mill」型だけは、センサー交換より先に電池を取外してください。
3.センサーを取出すための手前カバーを注意しながら取外してください(センサーは本体上部
  およびアラーム LED に近いところに設置してあります)。
4.センサー・ソケットからセンサーを取外してください。
5.基板上のソケットの中に新しいセンサーを取付けてください(一方向のみ取付け可能
  です)。取付けたセンサーに「短絡」クリップがある場合、検知器に設置する前にそのクリッ
  プを取外す必要があります。基板に対してセンサーをしっかりと固定してください。
6.センサー、ホーン・ガスケット、センサー・ガスケットが適切に配置されていることを確認
  して手前カバーを取付けてください。
7.表示画面用のインターフェイスとコネクターは正確な操作を行うため綺麗で塵の無い状態に
  なっていることを確認してください。
  ・必要であれば、表示画面用のコネクターは軟らかくて糸屑の無い布で清掃できます。
8.ネジ4個を元の位置に取付けてください。

ネジは強く締め付け過ぎないようにしてください。
強過ぎると、
ケースが破損する場合があります。

25
9.前記したように検知器は校正する必要があります。校正前に新しいセンサーを設置後、それが
  安定状態になっていることを確認するためには最低60分必要です。

交換した新しいセンサーは、古いセンサーと同じ部品番号かつ同じ種類にする必要があります。
それでなければ、不正確な操作結果になります。

センサー設置後、校正が必要です。校正しなければ、検知器は期待通りに作動せず、安全性を
この検知器に頼る人達は重傷または死亡に至る可能性が想定されます。

センサー

電池
図5-1.センサーと電池の交換方法
      (O2 リモートを除く)

O 2 リモートセンサーの交換方法
1.検知器の電源が切れていることを確認してください。
2.取付け具のネジを外してケーブル結線部品からセンサーを取外してください。
3.ケーブル結線部品に新しいセンサーを取付けた後、取付け具が締まっていることやオー・
  リング(部品番号:635511)をセンサーに設置する前、ケーブル・ジャッキに固定さ
  れていることを確認してください。
4.前記したように検知器は校正する必要があります。校正前に新しいセンサーを設置後、それが
  安定状態になっていることを確認するためには最低60分必要です。

交換した新しいセンサーは、古いセンサーと同じ部品番号かつ同じ種類にする必要があります。
それでなければ、不正確な操作結果になります。

センサー設置後、校正が必要です。校正しなければ、検知器は期待通りに作動せず、安全性を
この検知器に頼る人達は重傷または死亡に至る可能性が想定されます。

26
第6章
性能仕様
表6-1. 認可
HAZARDOUS US
LOCATIONS Exia 米国 本質安全防爆構造
Class I Groups A, B, C, and D
危険区域 第1種分類 A/B/C/D
Tamb ?20℃ to +50℃ 周囲温度範囲: -20℃ ~ +50℃
Temperature Code T4 温度コード: T4
CANADA
カナダ 本質安全防爆構造
Exia Class I Groups A, B, C, and D
第1種分類 A/B/C/D
Tamb ?20℃ to +50℃
周囲温度範囲: -20℃ ~ +50℃
Temperature Code T4
温度コード: T4

AUSTRALIA オーストラリア 本質安全防爆構造
Exia IIC T4 (Tamb 50℃)
第2種C T4(周囲温度範囲:50℃)
EUROPE ヨーロッパ 第2種 2G 本質安全防爆構造
II 2G EEXia IIC T4
第2種C T4
-20℃≦ Tamb ≦ +50℃
-20℃≦周囲温度範囲≦+50℃
EMN/RFI EUROPE
電磁波両立性/ 89/336/EEC 89/336/予測環境濃度
無線周波数干渉

ENCLOSURE
IP 67(Remote O2 version is IP 54) IP 67(O2 リモート: IP 54)
エンクロージャ

APPLICABLE
EUROPEAN EUROPE
ATEX: 94/9/EC 爆発性雰囲気: 94/9/予測環境濃度
DIRECTIVES
EMC: 89/336/EEC 電磁波両立性: 89/336/予測環境濃度
ヨーロッパ
管理通信 LVD: 73/23/EEC 低電圧指令: 73/23/予測環境濃度

27
表6-2 検知器仕様
操作温度範囲 - 20℃ ~ 50℃ (- 4 ~ 122F),
[アンモニア、二酸化塩素: - 20℃ ~ 40℃ (- 4 ~ 104F)]

湿度 10 ~ 95% 相対湿度、凝縮なし

防塵防水等級 IP67 (O2 リモート: IP54)

推奨保管温度 0℃ ~ 40℃ (32°F ~ 104°F )

保証 第5章を参照

音響アラーム 基準95db(デシベル)

寸法 3.4”
(高) x 2.0” (巾) x 1” (奥)
(8.6 cm(高) x 5.1 cm(巾) x 2.5 cm(奥))

重量 4オンス(113グラム)

センサー 電気化学セルセンサー
リチウム、CR2、再充電不可:
電池 Energizer EL1CR2、Varta CR2、Panasonic CR2 
各電池のみ交換可能

工場出荷時アラーム設定値 *

低アラーム 高アラーム 短時間暴露限界 時間重量平均 最低アラーム 最高アラーム 外気設定 校正/スパン


(PPM)* (PPM)* (PPM)* (PPM)* 設定値 * 設定値 * 時間(秒) 時間(秒)

一酸化炭素 25 100 100 25 15 1450 <15 90


一酸化炭素 Steel 75 200 200 75 15 1450 <15 90
硫化水素 10 15 15 10 5 175 <15 90
酸素 19.5% 23.0% - - 5.0 24 <15 90
二酸化硫黄 2.0 5.0 5.0 2.0 2.0 17.5 <15 90
二酸化窒素 2.0 5.0 5.0 2.0 1.0 17.5 <15 240
アンモニア 25 50 35 25 15 75 <15 180
ホスフィン 0.3 1.0 1.0 0.3 0.1 3.75 <15 90
シアン化水素 4.5 10.0 10.0 4.5 1.0 20.0 <15 240
塩素 0.5 1.0 1.0 0.5 0.2 17.5 <15 240
二酸化塩素 0.10 0.30 0.30 0.10 0.10 0.75 <15 360

注意:
この検知器は21%以上の酸素を含む大気中における使用対象にはなっていません。
* MSA社のFiveStar Link ソフトウェアにより要求時や常時、他の設定値の使用が可能です。

28
表6-3 酸素モデル仕様
範囲    酸素0.25%(酸素と酸素-携帯用)
分解能   酸素0.1%
再生 酸素 * 2~25%の場合、酸素0.7%
応答時間  最終測定値90%は30秒(正常温度範囲 *)。3分(拡張温度範囲 **)
* 正常温度範囲: 0~40℃
** 拡張温度範囲: -20~0℃、40~50℃

表6-4 有毒ガスモデル仕様
センサー:       一酸化炭素または一酸化炭素 steel (CO)
範囲:           0~1500ppm
分解能:           1ppm
再生:           ±5ppmまたは測定値10%の大きい方
              (正常温度範 *)
             一酸化炭素±10ppmまたは測定値20%の大きい方
              (拡張温度範囲 **)
応答時間   最終測定値90%は60秒(正常温度範囲 *)

センサー:        硫化水素(H2S)
範囲:           0~200ppm
分解能:           1ppm
再生:           +2ppmまたは測定値10%の大きい方
              (正常温度範 *)
               +5ppmまたは測定値20%の大きい方
              (拡張温度範囲 **)
応答時間   最終測定値90%(正常温度範囲 *)

センサー:        二酸化硫黄(SO2)
範囲:           0~20 . 0ppm
分解能 :           0 . 1ppm

センサー:        二酸化窒素(NO2)
範囲:           0~20 . 0ppm
分解能:           0 . 1ppm

センサー:        アンモニア(NH3)
範囲:          0~100ppm
分解能:           1ppm

センサー:        燐火水素(PH3)
範囲:          0~5 . 0ppm
分解能:           0 . 05ppm

センサー:        シアン化水素(HCN)
範囲:           0~30 . 0ppm
分解能:           0 . 5ppm

センサー:       塩素(Cl2)
範囲:           0~20 . 0ppm
分解能:           0 . 1ppm

センサー:        二酸化塩素(ClO2)
範囲:          0~1 . 00ppm
分解能:           0 . 02ppm

* 正常温度範囲: 0~40℃
** 拡張温度範囲: -20~0℃、40~50℃(アンモニアと二酸化塩素のみ:-20~0℃)

29
表6-5 データ・ロギング仕様

SESSION DATALOG = セッション・データログ


NUMBER OF SHARED EVENTS = 共有記録数
50件(最新記録)

DATA TRANSMISSION METHOD = データ転送方法


MSA社のFiveStar Link ソフトウェア(バージョン4 . 5以上)を入力したパ
ソコンにMSA社製
赤外線アダプタを使用

EVENT LOG INFORMATION = 記録情報


アラーム、アラームの種類、アラーム値、日時
アラーム解除、アラームの種類、アラーム値、日時
校正(合格、不合格)、日時
バンプテスト(合格、不合格)、日時
エラー停止不能、エラーの種類(エラー・リストを参照)、日時
ON/OFF切換、日時

TRANSMISSION TIME = 転送時間


基準は最長60秒以下

PERIODIC DATALOG = 定期データログ


DEFAULT LOGGING INTERVAL = デフォルト・ロギング間隔
3分間の最高測定値
(15秒間から15分間の最高測定値または1分間の最高平均値をパソコン処理可能)

STORAGE ESTIMATE = データ保管推定時間


デフォルト間隔での基準は100時間以上(間隔やセンサー作動に基づく保管時間の変動あり)

TRANSMISSION TIME = 転送時間


基準は3分以下

エムエスエイジャパン株式会社
http://www.msajapan.com/
〒 169-0051 東京都新宿区西早稲田3丁目30番16号 0120-092185

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